友人葬について その2

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友人葬についてネットで調べてみると、ただの憶測に基づく低俗なデマ(学会は香典を持っていく、など)の一方で、その独特のスタイルに、嫌悪感を感じられる方もいらっしゃるようです。
いくつか分類してみます。
(もちろん、網羅はできていないかもしれません)
1.学会が嫌いだから友人葬が気に食わない
2.(故人が学会員でなかった場合)故人の遺志にそぐわないのではないか
3.南無妙法蓮華経をみんなで唱和しているのが気持ち悪い、怖い
4.あまり関係のない学会員が駆り出されてきているようだ
5.導師の話がいまいち。(友人葬の正当性の話しかしない)
では、一つ一つのパターンについて、私なりの考えを書いていきたいと思います。
まず、「1.学会が嫌いだから友人葬が気に食わない」について。
これは何らかの理由で学会を嫌っておられる方が、友人葬にかこつけて文句を言っているパターン。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」というやつ。
ちなみに、なぜ坊主が憎まれたかという話が教えて!gooに載っていました。
まぁ、これは個別に理由があり過ぎて対応しきれないのでパスです。
すみません。
次に、「2.(故人が学会員でなかった場合)故人の遺志にそぐわないのではないか」について。
これも難しい問題ですね。
でも、他の宗派の方でも少しはこういう問題、あるんじゃないでしょうか。
故人はキリスト教徒だったのに御遺族が浄土宗の僧侶呼んじゃった、とか。
正直、これに関しては「学会ならでは」の問題ではない気がします。
個人的には、ちょっと面倒な問題になりそうだったら、無宗教の葬儀にしてしまうのもいいのでは、と思っています。
今はそういう葬儀に対応してくれる葬儀社も結構ありますし。
葬儀は故人を送り出す大切な儀式だからこそ、形ではなく、「心こそ大切なれ」です。
友人葬でなければ成仏しない、なんてことは御書にも先生の指導にも書いてありません。
自分の葬儀の事であれこれ遺族同士がいさかいを起こすなんて、故人は望んでいないと思います。
次に、「3.南無妙法蓮華経をみんなで唱和しているのが気持ち悪い、怖い」について。
これは「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」パターンが一部含まれている可能性がありますね。
あとは、「単にそういうのを見慣れないから」ということもあるかと思います。
まぁ、浄土真宗が多い地域などでは、結構参列者がお経を唱和されたりするそうですから、これも「学会ならでは」ということもない気がします。
そもそもお経は僧侶のためにあるのではなく、全人類のために書かれたものですから、そういう意味では、「学会員がお経を唱和している姿」はそのまま、「学会が仏教を民衆のものとして復興した姿」とも言えるわけで、学会員以外の方には大変申し訳ないんですが、ここはご容赦いただきたいところです。
「お経は僧侶だけが読んでいればいい」という考え方は、実は、何かと非難されている「葬式仏教」のあり方そのもの。
ただ、読経の声が近所に駄々漏れで迷惑、とかいうことになれば、そこは配慮しなくてはいけません。
これは教義の話ではなくて、中心者の配慮の問題です。
「教主釈尊の出生の本懐は人の振舞いにて候けるぞ」です。
次に、「4.あまり関係のない学会員が駆り出されてきているようだ」について。
これ、私は駆り出された経験ないんですよね...。
(社会人になってからそれほど活動してないから?)
ただまぁ、先日の祖母の葬儀には何人か地域の学会員の方が見えていました。
どの程度お付き合いがあったのかは分かりませんが、関係ない人が大勢つめかける、ということはありませんでした。
地域によっても差があるのかもしれず、よく分かりません。
すみません。
次に、「5.導師の話がいまいち。(友人葬の正当性の話しかしない)」について。
これについては、正直私もそう思いました。
たぶんもう読む原稿がほぼ決まっていて、それを読んでいるんじゃないかなと思います。
それも、友人葬が始まった当初のものをずっと使ってるんじゃないのか、と。
もう友人葬って、ある程度定着したと思うんですよね。
だから、もう「正当性」とかの話は軽くていい時もあると思うんです。
ちょっとアップデートして、もう少し「おお!」って思うような仏教の話とか、故人の話とかをした方がいいように思います。
私の親の葬式の時は、私が導師をしようかなって思っています。

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このページは、彩雲が2011年10月23日 23:50に書いたブログ記事です。

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