相川圭子氏について

僕の友人に、「究極の悟りに到達され、世界一の瞑想マスターとして活躍されている相川圭子さんという偉大な人が『マツコの知らない世界』に出演されるからぜひ見て」というような内容のメールが届いたとの話があり、ちょっと調べてみました。
氏の著作の宣伝をよく電車で見かけましたが、いよいよテレビデビューなんですね。
そろそろ社会的影響も出てくる頃合いかなーと思うので、少し調べてみることにしました。
 
まず、「ヒマラヤ秘教」について。

相川圭子氏はヨガが縁でヒマラヤ秘教に出会い、そこで修行して悟りを得て、「ヒマラヤ大聖者」の称号を授かったとのことですが、まずこの「ヒマラヤ秘教」を検索しても、相川圭子氏関連のサイトしか出てきません。
(公式サイトを見ると、最近は「ヒマラヤ秘教」といわず、「ヒマラヤの教え」というようになったようです。)
 
で、「ヒマラヤ大聖者 慈愛の力 奇跡の力 ヒマラヤ秘教・ヒンドゥー教・仏教 出会いと生き方」ヨグマタ相川圭子:著 の紹介ページには、「仏教やキリスト教の源流である、5000年を超える伝統をもつヒマラヤ秘教の正統な継承者」とあります。

これはやばい。

イエスキリストが実は仏教徒だったのではないかという説はあるにはありますが、現実味はあまりないと聞いています。
「実はキリスト教と仏教の起源が同じである」となると、これはどういった文献学的なエビデンスをもって言われているのかなという話になるのですが……。
「ヒマラヤ秘教」は口伝だそうなので、「そうだと師匠から聞いている」という話なのかもしれませんが、そうだとするとこの言いぶりは相当微妙だなということに……。
 
公式サイトには「国際ヨガデーの関連イベント(Yoga and the UN Culture of Peace)に主賓として招かれ、スピーチと平和の祈りを行いました」と書かれていて、心酔者の方々は
「国連に招かれたなんてスゴイ!」
と口々におっしゃっているわけですが、Yoga and UN Culture of Peaceを見ると、もはや相川圭子氏のことしか書いてないわけで、ひょっとして「自作自演」なのではないかという疑念が……。
もしかしたら心酔者のどなたかがお膳立てをされた、ということなのかもしれませんが、いずれにしても、「国連が相川氏を招へいした」ということではなさそうです。
 
なお、国連の関連サイトで唯一見つけられたのはこのPDFのみ。
http://www.un.org/webcast/pdfs/161028-yoga.pdf
簡単なプログラムの紹介がされているだけです。
 
国連関連のニュースを流しておられるNGOのサイトに記事がありました。
国連の方も出席されていたようですが、写真を見る限り空席も多く、ものすごく多くの方が参加されていたというわけではないようです。

蛇足ながら、このツイートを見ると「Due to unforeseen circumstances at the UN, we will need to relocate this Friday evening’s event.」と書かれていて、何らかの理由で国連本部ビルではイベントが行えなかったように見えるのですが、上の記事では国連ビルで行われた、と書かれていてどっちなんだろう? と思いました。
(私の英語力が足りないだけかもしれませんが……)

また、先のページで「ヨグマタ相川圭子は、伝説のヒマラヤシッダーマスター(ヒマラヤ大聖者)の歴史に名を連ねた初めての女性として、世界中のヨガ・瞑想関係者から尊敬と注目を集めています」と書かれていて、
「それ、自分のサイトで書いちゃう?」
と思いました。
ただ、日本語だとちょっと「アレ?」と思ってしまいますが、外国のマインドセットなら普通なのかもしれません。

相川圭子氏の公式サイトには、
「ヨグマタ財団(NPO法人/インド)にて、インドのサシャラムに医科大学・病院、および先進医療科学研究所を設立。」
と書かれていました。
これ、ホントだとしたら莫大な財源がないと無理かと思うのですが、ちょっと検索しただけでは見つけられず……。
できれば各施設のサイトへのリンクを貼っていただきたい……。
 
現時点での結論としては、
いいことを言ってもいるが、全体として全幅の信頼を寄せるのは時期尚早。
普通のヨガをするだけでも人生は全然変わるので、まずはそこからでもいいんじゃないか。
悩みがあるなら、心理療法の本(認知行動療法や対人関係療法)を読んでみるといいと思います。
池田大作名言100選もお勧め!

というところでしょうか。
 
なお、ヨガと太極拳は医学論文がうなるほどあります。
やった方がいいのは間違いありません。

カルトに見えてしまったら弟子の責任

2018年4月10日付の聖教新聞に、創価学園の入学式に向けた先生のメッセージが掲載されていました。

「 学園の伝統は、『学ばずは卑(いや)し』であります。
 今、皆さんが、一日一日、真剣に学んで力をつけた分だけ、身近な家族はもちろん、日本そして世界の民衆に、幸福の光、価値創造の光を贈れることを、どうか忘れないでいただきたい。」

「創価学会とエホバの証人の違い」でも述べましたが、カルト教団は必ず「外部のことは勉強せず、内部のもののみを勉強するように」と信者に言うものです。
そうしないと都合の悪いことにいろいろ気づいてしまって、求心力を失ってしまうからです。
 
池田先生は違います。
外のことこそ勉強しなさいと言われます。
学園において、池田先生が「自分の本を読め」とか、日蓮大聖人の「御書」や聖教新聞を読め、等とおっしゃったことは一度たりともないと思います。
他の宗教の信者であろう人々が書いた古典の名作をどんどん読め、と常々、何回も何回もおっしゃっておりました。
「他宗教の本も読もう」とかそういうことではありません。
「人類の叡智、宝の古典に学んで、人類の、平和の役に立つ人材に育て! それこそが私の本当の喜びである」と、「人間主義」の立場でいつもいつもおっしゃっていました。
 
そんな先生が「カルト教団の教祖」みたいに見えたとしたら、明らかに「勉強をサボった」弟子の怠慢であり、弟子の敗北です。
その強い自覚に立って、今この瞬間からさらに勉強に仕事に挑戦していこうと強く決意しました。